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水木しげるワールド全開! 「妖怪ビジュアル大図鑑」

©水木プロ

 「日本の夏」といって、みなさんは何を思い浮かべますか? 「花火」「夏祭り」「浴衣」などさまざまなキーワードが挙げられるなかで、上位に入ってくるのが「妖怪」ではないでしょうか。というわけで、今回は「妖怪ビジュアル大図鑑」を紹介します。

 本書は、「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみの水木しげるさんが描いた日本各地の妖怪333体を収録。冒頭では「小豆洗い」や「河童」「べとべとさん」など誰もが知る人気者の妖怪36体を取り上げ、以降は「人間のような姿」「動物のような姿」など姿形で妖怪たちを分類して紹介しています。

 一番のおすすめポイントは、オールカラーの絵が美しいこと! 細やかに描かれた妖怪たちは個性豊かで、見た目からして怖いものもいれば、どこかユーモラスなものもいて、見ていて飽きません。

 なかには、こじらせ妖怪も。人を笑わせることが生きがいの「五体面(ごたいめん)」は、自分の姿を見て笑ってくれないと暴れるという厄介な妖怪です。万が一見かけたら、必ず笑ってあげてください。

©水木プロ

 個人的に現代人が最も注意すべき妖怪だと思うのは「いそがし」。この妖怪に取り憑かれると、心にゆとりがなくなり、落ち着きがなくなってしまうそうです。忙しく動き回ることで、なぜか安心できるんだとか。この妖怪は江戸時代のころに存在が確認され、取り憑かれる人が増え続けていく一方とのこと。仕事がたまりがちな休み明けのタイミング、みなさん、くれぐれもご注意ください。