食生活の上では、ほとんどの人が多かれ少なかれ、健康を気にされると思います。中国を中心とした伝統医学にのっとった「薬膳」も近年、徐々にクローズアップされるようになりましたが、今回紹介する薬膳・漢方検定は薬膳、および漢方について正しい知識を取得して、日々の生活に生かすことを主眼とした検定です。
「薬膳」という言葉にはなんとなく実践するのは大変そうな感じがありますが、そこで用いられる食材はほとんどがシンプルなもので、日常に用いることも決して難しくはありません。
「実際、検定の目的としても“日常の中に薬膳や漢方を”ということが大きいですね」と語るのは、検定の企画・運営に当たる、日販セグモ株式会社の平井典子さん。今まで11回の検定が開催されましたが、のべ7000人の受検者を数え、それだけ薬膳や漢方の存在が、日常に浸透していったと語ります。
検定では薬膳レシピの作り方や漢方の基本理論、肌の悩みやストレスなど、ちょっとした症状に役立つ知識を学ぶことができ、また合格率も9割前後と、高いものとなっています。「公式テキストを読み込めば、十分に合格は可能ですね」(平井さん)
検定にはいわゆる「級」はなく、試験自体は一種類です。しかし、検定に合格した人には、漢方養生指導士初級の資格講座の入学金が免除されるなど、さらに薬膳や漢方を学ぶ道も開かれており、実際にそこで学ぶ人も少なくないといいます。また、合格特典には「薬膳レストラン10ZEN」の利用クーポンもあり、学んだ知識を、おいしい薬膳料理で実感することもできます。
なかなか遠出も難しくなっている今ですが、薬膳は日常の食生活を豊かにする意味でも、大きな力となってくれる存在と言えそうです。まずは薬膳料理を口にしてみて、少しずつQOL(Quality Of Lifeの略)を向上させてみたくなりますね。
例題にチャレンジ!
【問題1】
子ども時代に特に養うとよい五臓は次のうちどれか。
1. 肝
2. 心
3. 脾
4. 腎
【問題2】
「温熱」の食材をとくにとり入れたほうがよいのは次のうちどれか。
1. 夏
2. 手足がほてる
3. 手足が冷える
4. 口が渇く
【正解】タイトル問題=1、問題1=3、問題2=3