時節柄、今の遠出はなかなか難しいですが、旅行の際に私たちはどこから情報を得るでしょうか。もちろん、新聞・雑誌やパンフレット、また旅行会社に直接問い合わせるという人も多いとは思いますが、まずはインターネットで検索してみる、という人が恐らくは多数派でしょう。
ただ、ネット上の情報は膨大で、どこの宿に泊まればいいのか、交通機関はどうすればいいのか、うまく活用できないこともしばしば。インターネット旅行情報士検定は、ネット上の旅行情報の効率的な活用、ひいてはネットワーク管理やセキュリティーに関する実務能力を伸ばすことを目的とした検定です。2000年に開始され、年間でおよそ5000人~6000人の受検者を数えています。
「検定の特徴は、検索問題に重点を置いているところにあります」と語るのは、検定を運営する株式会社JTB総合研究所・観光教育事業部コンテンツ制作部長の井野口正之さん。検定はオンライン上で行われますが、つまり、実際にインターネットで検索し、回答する形式の問題が出題されており、正しく検索ができるかどうか、その技術力を正確に測定することを目的としています。
「検索問題は旅行や観光情報に関する国内・海外のサイトやサービスを幅広く対象としていますが、欧米などの鉄道や自動車(レンタカー)、劇場(クラシック、ミュージカル)など、熟練旅行者が実際に利用しているサイトを中心に取りあげるようにしています」(井野口さん)
さらに、合否の発表時には、解答だけでなく、検索方法や参照サイトの紹介など詳細な解説を付記し、変化の多いネット情報に対して、試験終了後も学習素材として活用できるように留意しているといいます。単に資格を取得して終わりではなく、実践的に検定を役立ててほしいという思いが伝わってくるようですね。
検定の受検者は旅行・観光業界に関連する社会人が中心となるものの、学生の受検も少なくないと井野口さんは語りました。“デジタルネイティブ世代”はSNSとは親和性は強いものの、たとえば英文サイトの検索などは苦手な一面もあるようです。実際に自分の検索スキルを旅行に役立てられるか、検定で腕試しをしてもいいかもしれませんね。
例題にチャレンジ!
【問題1】
JTBサイト[ http://www.jtb.co.jp/ ]の「国内旅行」の「ホテル・旅館・宿」ページで、以下の条件を満たす宿を検索してみよう。条件に当てはまる宿の名称を答えなさい。
・所在地: 賢島(三重県)
・人数・日付: 指定なし
・追加条件:禁煙ルーム、露天風呂付客室
【問題2】
次の文は、インターネット等で利用するパスワードについて述べたものである。内容の正誤を答えなさい。
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総務省は、「利便性を考慮して複数のサービスに対して同じパスワードを利用することがあるとしても、安全性を高めるために定期的にパスワードを変更する」ことを推奨している。
【正解】タイトル問題=コーン島、問題1=汀渚ばさら邸、問題2=誤(複数のサービスで同じパスワードの使用は推奨できない)