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京極夏彦・宮部みゆき・荒俣宏…怪奇の世界へようこそ。ホラー作家インタビュー5選

連載「朝宮運河のホラーワールド渉猟」をまとめ読み

宮部みゆきさん「魂手形 三島屋変調百物語七之続」インタビュー 怪を語り、聞くことの効用を描く

文:朝宮運河 写真:植田真紗美

 稀代のベストセラー作家・宮部みゆきさんの新刊『魂手形 三島変調百物語七之続』(KADOKAWA)は、ライフワークとも言える江戸怪談「三島屋」シリーズの最新作です。従妹のおちかから〈聞き手〉を引き継いだ三島屋の次男・富次郎が相対する、世にも恐ろしい三つの物語。ますます目が離せない「三島屋」シリーズについて、宮部さんに書面でインタビューしました。

京極夏彦さん「遠巷説百物語」インタビュー 江戸末期の東北を舞台に描く、6つの「化け物」騒動

 直木賞と柴田錬三郎賞の2つの文学賞を受賞した京極夏彦さんの人気シリーズ「巷説百物語」。11年の沈黙を破って登場した新作『遠巷説百物語』(KADOKAWA)は江戸時代、交易地として栄えた遠野が舞台。目も鼻もない「歯黒べったり」、巨大な魚「磯撫」など、6つの奇怪な噂に隠された真実とは。巧緻な仕掛けが光る〝妖怪時代小説〟の舞台裏に迫ります。

荒俣宏さん「妖怪少年の日々 アラマタ自伝」インタビュー 現代の妖怪博士ができるまで

文:朝宮運河 写真:内海裕之

 怪奇幻想文学の翻訳をはじめ、博物学・図像学・妖怪学と幅広いジャンルで執筆活動を展開してきた荒俣宏さん。新刊『妖怪少年の日々 アラマタ自伝』(KADOKAWA)は、その知られざる半生を綴った初の自伝です。戦後、東京の下町に生まれた少年は、どのようにして現代の“妖怪博士”となったのか。師と仰いだ翻訳家・平井呈一やマンガ家・水木しげるとのエピソードも満載した怪奇幻想ファン必携の一冊について、荒俣さんに語っていただきました。

篠たまきさん「氷室の華」インタビュー 美しき〝エログロ〟描く、幻惑のホラーミステリー

 怪談専門誌「幽」が主催していた「幽」文学賞最後の大賞受賞者として、2015年にデビューした篠たまきさん。幻想的かつエロティックな作風で知られる、ホラー小説界の実力派です。最新作『氷室の華』(朝日文庫)は、『やみ窓』『人喰観音』に続く第3作で、氷室に広がる風景に魅せられた男が、次々と犯罪に手を染めてゆくというホラーミステリー。『リング』の著者・鈴木光司氏も称賛するこの作品について、篠さんにインタビューしました。

「ホラーの帝王」キングの面白さを語り尽くす集大成 『スティーヴン・キング論集成』風間賢二さんインタビュー

風間賢二さん

 『キャリー』『シャイニング』『IT』などの作品でモダンホラーブームを牽引、20世紀後半のポップカルチャーにも絶大な影響を与えた、ホラー小説の帝王スティーヴン・キング。彼の作品はなぜ世界中の人びとを恐れさせ、熱狂させるのか? 5月に刊行された『スティーヴン・キング論集成 アメリカの悪夢と超現実的光景』(青土社)の著者で、評論家・翻訳家として長年キングに向き合ってきた風間賢二さんにその秘密を聞きました。