第174回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が発表された。選考会は来年1月14日に開かれる。候補作は次の通り。(敬称略、50音順)
【芥川賞】久栖博季「貝殻航路」(文学界12月号)▽坂崎かおる「へび」(文学界10月号)▽坂本湾「BOXBOXBOXBOX」(文芸冬号)▽鳥山まこと「時の家」(群像8月号)▽畠山丑雄「叫び」(新潮12月号)
【直木賞】嶋津輝「カフェーの帰り道」(東京創元社)▽住田祐「白鷺立つ」(文芸春秋)▽大門剛明「神都の証人」(講談社)▽葉真中顕「家族」(文芸春秋)▽渡辺優「女王様の電話番」(集英社)
また、日本文学振興会は、176回以降、直木賞の候補作の発表を1カ月前倒しすると公表した。それに伴い、候補作の対象時期も変わる。選考会はこれまで通り、芥川賞と同時開催するという。
変更の理由について同会は取材に、「候補作として露出する期間を延ばすことで、読者がメディアや書店で候補作に触れる機会を増やす狙いがある」とした。
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