芥川賞の小砂川チトさん、世界の隅っこから緊張の会見「夢、悪夢…」
「ゾンビ回収婦」が芥川賞に決まった小砂川チトさん(36)は、緊張した面持ちで東京都内での会見に臨み、受賞の喜びを語った。
主なやりとりは次の通り。
――今の気持ちは。
胸がいっぱいで。人生にこういうことが起こることもあるんだなっていう。……ちょっとすみません、頭が真っ白です。
――受賞作は、現実とVR(仮想現実)の世界をないまぜにした空間。ご自身は今、どんな空間にいる実感か。
夢、悪夢……。夢の中にいるような気持ちで。この会場も、非現実的な感じがしています。
――選考委員からは「虚構を作り上げていくことへの徹底的な態度」を評価する声があった。それは自身も意識していたこと?
作品でゲームの世界を扱うにあたって、VRゲーム自体をいちから作っていかなければならないところがありましたので、立ち上げの大変さはあったとは思いますが、そういったあたりも楽しんで作れた作品だったとは思います。
――主人公がプレーヤーではなく、ゾンビを回収していくノンプレーヤーキャラクター(NPC)だった理由は。
(松本紗知)朝日新聞デジタル2026年07月15日掲載