平成から令和への天皇の代替わりの節目に、上皇后美智子さまに関する本が人気を集めている。
東京の三省堂書店・池袋本店は3月に皇室本コーナーを設置。4月になって新刊約20点が加わり拡充した。なかでも美智子さまの本が女性の関心を集めている。売れ筋の半分は写真集だが、残りは親しんできた読書や音楽、和歌に関するもの。問い合わせが多かったのは、自ら音楽に合わせて詩を朗読する『降りつむ DVD付 皇后陛下美智子さまの英訳とご朗読』(毎日新聞出版)や、折々のお言葉を添えた『日めくり31日カレンダー 永遠に伝えたい美智子さまのお心』(講談社)などで、40代の女性読者から「美智子さまのお人柄や感性を知って感動した」との感想が届いた。書店では、当初は高齢者が多かった読者も、30代40代を中心に広がっているとみている。
秘話ものも特徴的で『素顔の美智子さま 11人が語る知られざるエピソード』(河出書房新社)の著者の放送作家つげのり子さんは「今だからこそ聞けた話も多かった」と話す。(久田貴志子)=朝日新聞2019年5月18日掲載
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