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自分を嫌いにならないための「読むお薬」 ペク・セヒ著 山口ミル訳『死にたいけどトッポッキは食べたい』

著・ペク・セヒ 訳・山口ミル

 人間関係でいつも同じ失敗を繰り返すことに気づいたら、この本を開くことをお勧めします。著者は子どもの頃から人とうまく接することができず、憂鬱(ゆううつ)感にとらわれやすい悩みを抱えていました。28歳のある日、ついにカウンセリングを受ける決心をします。その際に録音した先生との対話をまとめたものが本書です。

 カウンセリングを通して、自己肯定感の低さや、なんでも白黒つけたがる思考の傾向、自虐性など生きづらさの理由がわかってきました。読者もそこにいて、悩みを聞いてもらっている気持ちになるでしょう。病気ではないけれど、憂鬱な気分をこじらせてしまうことは誰にでもあります。そんな時、気持ちを楽にする処方箋(せん)になりそうです。

定価1400円+税 光文社 03・5395・8102(直売係)