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直木賞に佐藤究さん「テスカトリポカ」・澤田瞳子さん「星落ちて、なお」

 第165回直木賞(日本文学振興会主催)は佐藤究さん「テスカトリポカ」、澤田瞳子さん「星落ちて、なお」に決まりました。

 候補作には、時代や社会と向き合う骨太の犯罪小説の分野から、呉勝浩さんの『おれたちの歌をうたえ』(文芸春秋)と佐藤究『テスカトリポカ』(KADOKAWA)が入っていました。呉さんは『スワン』に続き2回目、佐藤究さんは初めての候補入りでした。歴史・時代小説からは澤田瞳子さんの『星落ちて、なお』(文芸春秋)と砂原浩太朗さんの『高瀬庄左衛門御留書』(講談社)が選ばれ、澤田さんは5回目のノミネート、砂原さんは初候補でした。『スモールワールズ』(講談社)の一穂ミチさんはBLをテーマにした作品を多数発表した実績があり、今回が初候補でした。

 【直木賞候補】一穂ミチ『スモールワールズ』(講談社)▼呉勝浩『おれたちの歌をうたえ』(文芸春秋)▼佐藤究『テスカトリポカ』(KADOKAWA)▼澤田瞳子『星落ちて、なお』(文芸春秋)▼砂原浩太朗『高瀬庄左衛門御留書』(講談社)

「好書好日」掲載の記事から

>佐藤究さん「テスカトリポカ」のインタビューはこちら

>澤田瞳子さん「星落ちて、なお」インタビューはこちら