2016年のスキャンダルによって人々の信頼を失った著者。仕事もなくし、海外移住さえ考える中で、まず向かったのはロンドンでした。12年のパラリンピックはなぜ成功したのか。そしてバリアフリー、テロ、移民問題と精力的に取材を重ねるうちに、「他人の迷惑に寛容」なことが大事だと気づきます。
さらに、パレスチナのガザ地区では爆撃で手足を失った「車椅子先生」と出会い、アメリカではLGBTの聖地を訪ね、インドでは世界で最も危険な祭りに、なんと車椅子なしで参加! 世界のマイノリティと触れ合い、1年間で巡った国は37カ国に上ります。
歴史問題、教育、気候、食事などさまざまな旅の記憶から、人権や多様性が守られる社会について考えます。
定価1400円+税 扶桑社 www.fusosha.co.jp