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「WOMEN 女性たちの世界史 大図鑑」 いまの“当たり前”を創った先人たち

© Dorling Kindersley

 来たる3月8日は「国際女性デー」。1904年のこの日にニューヨークで婦人参政権を求めるデモが起きたことを受けて、1910年にコペンハーゲンで開催された国際社会主義会議で「女性の政治的自由と平等のために戦う日」にしようと提唱されたのが始まりだといいます。

 そんな記念日にちなみ、今回取り上げたいのが「WOMEN 女性たちの世界史 大図鑑」です。本書は、先史時代から現代に至るまで、歴史の中における女性のあり方をまとめた壮大なビジュアルブック。世界各地の社会において女性がどのように扱われてきたのか、どんな困難に直面しそれらを乗り越えてきたのかなど、女性の歴史を政治や戦争、職業といったさまざまな切り口から解説しています。

 個人的に興味深かったのがファッション。身につけるものはアイデンティティを表現するものであり、時には女性たちを捕らえ、時には主義主張を伝えるメディアとしても機能してきました。1920年代に登場した膝上丈のフラッパードレスやココ・シャネルの女性用ズボンなどは、旧来の女性らしさに反発するファッションであると同時に、女性の生活様式の変化も示しています。今でも旧態然とした「〇〇らしさ」から脱却する手段として、ファッションほど身近で手軽なものはないかもしれません。

© Dorling Kindersley

 #MeToo以降、世界的に関心を集めているフェミニズム。先人たちが声を上げ、動いてくれたことで、いまの“当たり前”がある。そのことに感謝しつつ、社会に変化をもたらした偉大なる先人たちの苦労や葛藤、挑戦の数々に改めて思いを馳せてみてはいかがでしょうか。