西郷隆盛や坂本龍馬、アインシュタインの血液型はB型だったそうです。どうやら、奇想天外な発想力で時代を切り拓(ひら)く人にB型が多いらしいのです。
本書は、血液型による性格診断を踏まえながら、進化論を裏付けとした興味深い推論を展開します。太古の昔、人間の敵はオオカミやクマなど種外の生物でした。その頃、人類という種が生き延びるためには、柔軟な思考力や決断力に富んだB型気質が強みとなったと著者は推測します。しかし、人間の敵が同じ人間になると、団結力のあるO型、秩序を重視するA型、調整力に富んだAB型気質が重視されるようになったというのです。
血液型による気質の違いに科学のメスが入る糸口になりそうな本です。
定価1100円+税 文芸社 03・5369・2299