junaida「怪物園」
絵本デビュー作の『Michi』と、それに続く『の』の圧倒的な絵の美しさ、発想の斬新さで注目を集めたjunaidaさん。3作目の『怪物園』(いずれも福音館書店)にもまた、読者の予想を裏切る物語の展開、考え抜かれたデザインが詰め込まれています。「ずっと新しいものを作りたいと思っているので、もし次に絵本を出すとしても、今までのものと多分全然違ったものになるんじゃないか」と話すjunaidaさんの今後が、ますます楽しみです。
>junaidaさんの絵本「怪物園」インタビュー 怪物のいる現実、空想に遊ぶ子どもたち
>「この本読んで!」オススメ 大切な人にプレゼントしたい絵本! junaida作『の』
キューライス「ドン・ウッサ ダイエットだいさくせん!」
『ネコノヒー』や『スキウサギ』などの漫画で知られるキューライスさんが手がけた絵本『ドン・ウッサ ダイエットだいさくせん!』(白泉社)。「長新太さんが大好きで、長さんのような大人が見てもおもしろいものを作りたいと思っていました」と話す通り、ストーリーはちょこっとシュール。太ってしまい、ダイエットを決意した大親分ドン・ウッサに、子分たちがさまざまな作戦を考えるのですが・・・・・・。
>キューライスさんの絵本「ドン・ウッサ ダイエットだいさくせん!」 斬新過ぎるダイエット法、落語がヒントに
最果タヒ「ここは」
現代詩というジャンルの垣根を超え、みずみずしい感性とことばで多くの人を魅了する詩人・最果タヒさんが、初の絵本『ここは』(河出書房新社)を出版しました。絵本を書きたいのに書けなかったとき、谷川俊太郎さんが作詞を手がけた曲を聴いて「“本当のこと”でいいんだった」とひらめいたという本作。「おかあさんのひざ」に座る小さな「ぼく」が、ここは「まちのまんなか」であり、「こうえんのちかく」でもあり、「やまのふもと」であり、「うちゅうのまんなか」でもある・・・・・・と視点を広げていきます。「果物の種みたいに『まんなか』に自分がいることを書きたかった。自分の視点でしか見えない景色があり、自分にしか聞こえないものがある。その時点で自分が自分であることを肯定できるんじゃないか」と最果さんは語ります。
>最果タヒさんの絵本「ここは」 ここは、ぼくのまんなかです——世界と自分を発見する瞬間
コンドウアキ「ゆめぎんこう」
作者はあの大人気キャラクター「リラックマ」の生みの親。夢を買い取って売るお店を舞台にした絵本『ゆめぎんこう』(白泉社)でも、おじいちゃんから店を譲り受けてあまりやる気のない「ペンペン」と、サポート役の「もぐもぐ」という魅力的なキャラクターを描いています。インタビューでは、長く愛されるキャラクターを生み出す秘密も語ってくれています。
>リラックマの作者・コンドウアキさんの新刊絵本『ゆめぎんこう』 夢であの人に会いたい…「ゆめのアメ」売ります
内田也哉子(訳)「ピン! あなたの こころの つたえかた」
「ねえ、いきるってさ…」「ぼくらは ピンッて するだけ。」「ポンッと するのは あのこしだい。」——。他者とのコミュニケーションを「ピンポン」のラリーにたとえ、アメリカで大きな話題となった『ピン! あなたの こころの つたえかた』(ポプラ社)。翻訳を担当したのは故・樹木希林さんの娘としても知られる文筆家の内田也哉子さん。SNSなどでコミュニケーションが煩雑になっている今、「全部、受け止めなくてもいい」という、心すこやかに生きるヒントをくれる一冊です。
>内田也哉子さん翻訳の絵本「ピン! あなたの こころの つたえかた」 生きている限り「ピン!」し続けたい
清川あさみ・中野信子「ちかづいて はなれて わお!」
絵や写真に刺繍を施す作品などで知られるアーティストの清川あさみさんと、脳科学者の中野信子さん。旧知の二人が強力タッグを組んだ赤ちゃん絵本が『ちかづいて はなれて わお!』(パイ インターナショナル)です。テントウムシやチンアナゴ、パンダなどの動植物を、近づいたり離れたりして見ることで脳を刺激。想像力を広げることで、子どもが人間として生きていくための力「非認知能力」を育むといいます。
>清川あさみさんと中野信子さんの絵本「ちかづいて はなれて わお!」 視点の変化で赤ちゃんの脳を刺激