第165回芥川賞(日本文学振興会主催)は石沢麻依さんの「貝に続く場所にて」、李琴峰さんの「彼岸花が咲く島」に決まりました。
候補は5作品でした。「貝に続く場所にて」(群像6月号)の石沢麻依さん、「氷柱の声」(群像4月号)のくどうれいんさん、「水たまりで息をする」(すばる3月号)の高瀬隼子さんが初めて候補になっていました。石沢さんは群像新人文学賞を受けたデビュー作が候補になり、くどうれいんさんは短歌や俳句、エッセーで活躍。高瀬隼子さんは2019年にすばる文学賞を受賞しています。
「オーバーヒート」(新潮6月号)の千葉雅也さんは哲学者で、「彼岸花が咲く島」(文学界3月号)の李琴峰さんは台湾大学卒業後に来日し、日本語で小説を発表しています。いずれも2回目の候補入りでした。
【芥川賞候補】石沢麻依「貝に続く場所にて」(群像6月号)▼くどうれいん「氷柱の声」(群像4月号)▼高瀬隼子「水たまりで息をする」(すばる3月号)▼千葉雅也「オーバーヒート」(新潮6月号)▼李琴峰「彼岸花が咲く島」(文学界3月号)
「好書好日」掲載の記事から
>千葉雅也さんの初小説「デッドライン」のインタビューはこちら
>呉勝浩さんの新作ミステリー「おれたちの歌をうたえ」のインタビューはこちら