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「好書好日」2025年に読まれた記事 トップ10で振り返る話題の本

1. 映画「国宝」吉沢亮さんインタビュー 「ひたすら自分を追い込み、ようやく表現できた世界」

吉沢亮さん= 有村蓮撮影

  2025年6月公開の映画「国宝」で主人公・喜久雄を演じた吉沢亮さんのインタビューが、2025年に最も読まれた記事となりました。映画は邦画の実写作品の歴代1位となる大ヒットを記録。吉田修一さんの原作小説も2025年の文庫1位となるベストセラーに。吉田さんの2018年のインタビューもよく読まれました。

吉田修一さん「国宝」インタビュー 歌舞伎の黒衣経験を血肉に、冒険し続けた4年間
「国宝」どんな本? 歌舞伎の世界を描いた大河小説、映画興収が歴代1位に

2. 本屋大賞の阿部暁子さん「カフネ」どんな本? 「食」を通じ支え合うシスターフッドの物語

2025年本屋大賞に輝いた阿部暁子さん=斎藤大輔撮影

  「2025年本屋大賞」に選ばれた阿部暁子さんの『カフネ』は、弟を亡くした野宮薫子が、弟の元恋人・小野寺せつなが勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝いながら、「食」を通じてせつなとの絆を深めていく物語です。他の作品を紹介した記事にも注目が集まりました。

「カフネ」書評 濡れた心に差し出す優しさの傘
本屋大賞、2025年の栄冠は誰に? 男性作家のノミネート4作は力作が目白押し【直前レビュー】
本屋大賞、2025年の栄冠は誰に? 女性作家のノミネート6作は、安定感ある顔ぶれ【直前レビュー】

3. 【連載30回記念】市川沙央さん凱旋! 芥川賞後の長すぎた2年。「自費出版するしかないと思い詰めたことも」 小説家になりたい人が、なった人に〈その後〉を聞いてみた。#30

市川沙央さん(写真提供:文藝春秋)

 小説家志望のライターが、文芸作品の公募新人賞受賞者に歯噛みしながら突撃取材し「なぜこの人は小説家になれたのか」を探求する連載。初回に登場した市川沙央さんが、芥川賞受賞後の苦悩を「好書好日」に語った回が大きな注目を集めました。同連載では以下の記事も人気でした。

文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1
芥川賞・直木賞贈呈式 市川沙央さん「『ハンチバック』で復讐するつもりでした。でも…」

4. 朝井リョウさん「嫌味には〈閾値越え〉で返すのがおすすめです」(第3回)

朝井リョウさん=武藤奈緒美撮影

 NHK Eテレで2025年4月から9月まで放送されたテレビ番組「わたしの日々が、言葉になるまで」。小説家やシンガーソングライターら言葉のプロとともに表現のヒントを探る番組と連動して「好書好日」では出演者のオリジナルインタビューを掲載しました。その他、以下の記事も人気でした。

SUPER BEAVER渋谷龍太さん 〝あなたに″届くMCの秘訣「新宿末廣亭で身についた語り」(第14回)
金原ひとみさん 呪詛はぜんぶ文芸にぶつけて昇華。「離婚した日もエッセイに」(第18回)

5. 作家が新潮社と契約終了「良心を失いたくない」 週刊新潮コラム問題

記者会見で「背後から突き落とされた感覚」と話す作家の深沢潮さん(右)と代理人の佃克彦弁護士=2025年8月4日午後、東京都千代田区、伊藤宏樹撮影

 2025年7月24日発売の「週刊新潮」に掲載されたコラムで「日本名を使うな」などと名指しで差別を受けたとして、作家の深沢潮さんが新潮社に抗議。深沢さんの代理人弁護士は9月30日、新潮社と結んでいたすべての出版契約が終了したと明らかにしました。

週刊新潮コラムに作家の深沢潮さんが抗議 新潮社はHP上に文書掲載
週刊新潮コラム「変見自在」終了へ 作家名指しし「日本名を使うな」

6. 芥川賞は「最も過剰な2作」、直木賞「ダントツに高得点」 第172回選考委員の講評から

(右から)芥川賞に決まった安堂ホセさん、鈴木結生さん、直木賞に決まった伊与原新さん=内田光撮影

 第170回芥川賞は安堂ホセさんの「DTOPIA」と鈴木結生さんの「ゲーテはすべてを言った」、直木賞は伊与原新さんの「藍を継ぐ海」が受賞。選考委員による作品の講評や、受賞に至るまでの経緯を説明したコメントが今回も高い人気を集めました。

芥川賞・鈴木結生さん 3.11、福島にいた僕は、揺らぐ世界を小説で繋ぎとめようとした 小説家になりたい人が、芥川賞作家になった人に聞いてみた。(特別版)
伊与原新さん短編集「藍を継ぐ海」 各地の自然が織りなす文化・出会い
第172回芥川賞・直木賞贈呈式 安堂ホセさん「書いたことが、いつか誰かのアーカイブに」

7. NHKスペシャル取材班「新・古代史 グローバルヒストリーで迫る邪馬台国、ヤマト王権」 新たな分析手法を通史に

 朝日新聞読書面の連載「売れてる本」。古代史研究に対する動向の変化を概説し、グローバルヒストリーという立場から新たな古代史像を提案した新書「新・古代史」を紹介した回が、古代史へのロマンを求める多くの人々の心をつかみました。

8. 人気集めるモキュメンタリーホラーが進化、個性際立つ3冊

 令和のホラーブームと言われる昨今、中でも人気を集めるのが「モキュメンタリーホラー」と呼ばれるスタイル。実録形式で書かれたホラー小説の中から、怪奇幻想ライターの朝宮運河さんが選りすぐった3冊を紹介したコラムが読まれました。

9. 「好き」を追い求めて、たどり着いた新境地 書店員オススメのエッセイ5冊

 2025年11月に東京・神保町で開かれた韓国文学のお祭り「K-BOOKフェスティバル2025」。連動して全国の書店で展開された「K-BOOKフェア」参加書店の店員が、オススメのエッセイ5冊を紹介する企画が好評でした。その他、以下の記事もよく読まれました。

ハン・ガン最新刊から新星の短編まで。新時代の韓国小説、書店員オススメの4冊
植民地支配・男女格差…現代韓国の背景を知る、書店員オススメの3冊
BTS・韓国語・ラーメン・本…さらなる「沼」へ誘う、書店員オススメの4冊

10. 王谷晶さん「ババヤガの夜」どんな本? 日本作品初、英ダガー賞を受賞したシスターバイオレンス小説

王谷晶さん=河出書房新社提供

 2025年に日本の作品として初めて、英国推理作家協会のダガー賞翻訳部門を受賞した王谷晶さんの小説『ババヤガの夜』。欧米圏で日本文学の注目度がますます高まっている背景などと合わせ、作品について紹介した記事が長期間にわたってよく読まれました。

英ダガー賞に王谷晶さんの「ババヤガの夜」 翻訳部門、日本作品で初
王谷晶さんの読んできた本たち 10代でオタクに目覚め「クィア文学」を読みあさったBL前夜
王谷晶さん「ババヤガの夜」オーディオブック化 朗読・甲斐田裕子さんと語る「主人公と疾走する気持ち」